平塚市の城所にあるセルフリノベーション中の物件のお隣には池があります。
城所には湧水地が多く、この池も水量は多くありませんが、綺麗な水が湧き出ています。
古くから地域の人々の生活とともにあったこの池は、明治元年に弁天様の祠が建立され、以来「弁天池」と呼ばれ親しまれてきました。
人々が野菜を洗ったり田んぼに植える種籾をつけたり、
子供たちは池に入って遊んだり、生き物をとったりと、自然を遊ぶと同時に学びの場でもありました。
その池には、かつて蛍がいました。
月日が流れ、蛍は消え、
さまざまな事情により、池の整備ができなくなり
池には厚く落ち葉が積もり、
次第に池の存在は忘れられていきました。
下の写真は、まだ家を借りる前、弁天池の整備前です。
草木が鬱蒼と生い茂り、池に近付くことさえできませんでした。
↓手入れ前。
はい。完全に廃墟ですね😅
この横を通って池に行こうなどと考える人はまずいないのではないでしょうか。
草木伸び放題。
自然に任せるタイプの方針でした😂
この奥に池があると言われても見に行こうという気にはならないですね😅
荒れ果ててしまった弁天池ですが、再生させたいと願う人はいました。
再び蛍舞う、地域の人が集える池にしたいと、
地域の里づくり事業に弁天池の蛍復活を盛り込むなど、少しずつ、着実に準備を整えてきたのです。
そしてその流れは、草木循環Laboが池の隣の空き家を借りたことで加速しました。
庭の生えすぎた木を整備するついでに、池の持ち主の許可をいただいてジャングルのように鬱蒼としていた池の周りの草木を綺麗にし、
里づくり事業の池再生のための環境を整えました。
まずは廃墟になっていた外のトイレ小屋を壊し
池に近付けるようにし、
伐採しまくり、
随分スッキリしてきました。
そしてこれご今の状態。
風が抜けて光も入ります。
8月8日、
地域の里づくり事業と草木循環Laboの共催という形で、
池に積もった泥を掻き出し、いきものを観察するという小さなイベントが開かれます。
新型感染症の状況もあり、今回は地域の人がメインの小さなイベント。
けれどそれは、来年度からの本格的な池再生に向けての大事な一歩なのです。
どうぞ、地域に愛された弁天池の再生の軌跡を見守っていてください。
そしてゆくゆくコロナ禍が落ち着きましたら、ぜひ池を見に遊びにいらしてください。
小さな池の再生が、この地域にどんな変化をもたらすのか、
私たちも楽しみにしています。
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